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2026/02/04
ファーウェイ・ジャパンとの協業検討開始~リパワリング市場・BESS市場における協業検討の背景~
株式会社EFインベストメント
2026年2月4日
当社の親会社である株式会社環境フレンドリーホールディングスより、2026年2月4日付「ファーウェイ・ジャパンとの協業の検討開始のお知らせ」(https://www.ef-hd.com/wp-content/uploads/2026/02/260204_1ef.pdf)にて開示いたしましたとおり、当社は、華為技術日本株式会社(本社:東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエア ウエストタワー12階、代表取締役社長 李 飛、以下、「ファーウェイ・ジャパン」という。)と、デジタルパワー事業における協業覚書を締結し、協業の検討を開始いたしました。
1.協業検討の背景
1-1. 太陽光発電設備の老朽化とリパワリングの必要性
日本における太陽光発電設備は、2012年のFIT制度(固定価格買取制度)導入を契機として急速に普及が進みました。環境エネルギー政策研究所(ISEP)の推計によれば、2024年度時点において、日本国内の太陽光発電設備の累積導入量は約73GW(ACベース)に達しており、再生可能エネルギー全体の中でも最大の導入規模となっております。
しかしながら、FIT制度導入初期(2012~2015年頃)に設置された太陽光発電設備の多くは、すでに稼働から10年以上が経過しており、経年劣化による発電効率の低下、パワーコンディショナ(PCS)等の主要機器の故障リスクの増大、運用コストの上昇といった課題が顕在化しつつあります。とくに、初期に導入された設備は、技術水準の面でも現在の最新機器と比較して発電効率やメンテナンス性において劣位にあり、発電事業者にとって設備更新(リパワリング)の必要性が高まっております。
リパワリングとは、既存の太陽光発電設備において、老朽化したパネルやパワーコンディショナを最新の高効率機器に交換することで、発電効率の向上、設備の長寿命化、運用コストの最適化を実現する取り組みです。適切なリパワリングを実施することにより、既存の系統接続枠や土地を有効活用しながら、発電資産の価値を最大化することが可能となります。
1-2. 蓄電池発電所(BESS)市場の拡大
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、太陽光発電や風力発電といった天候に依存する電源の比率が高まることで、電力需給バランスの調整や系統の安定化が重要な課題となっております。とくに、日中の太陽光発電の出力が需要を上回る時間帯においては、電力系統の安定性を維持するために出力制御(発電設備の出力を抑制する措置)が実施されるケースが増加しており、発電事業者にとっては収益機会の損失となる状況が生じております。
こうした課題に対応するため、蓄電池発電所(BESS:Battery Energy Storage System)の重要性が高まっております。蓄電池は、電力価格が低い時間帯や再生可能エネルギーの発電量が多い局面で充電し、需要が多く価格が高い局面で放電することで、電力市場における価格変動を活用した収益機会を創出するとともに、系統全体の安定化に貢献いたします。
また、政府は2022年4月よりFIP制度(Feed-in Premium:市場連動型の再生可能エネルギー支援制度)を導入しており、再生可能エネルギー発電事業者が卸電力市場で電力を直接販売し、市場価格に一定のプレミアム(補助額)を上乗せして受け取る仕組みとなっております。FIP制度においては、蓄電池を併設することで、市場価格が高い時間帯に放電することにより収益性を向上させることが可能となるため、太陽光発電所への蓄電池併設のニーズが高まっております。
資源エネルギー庁の資料によれば、系統用蓄電池の導入見通しは2030年に累計14.1~23.8GWh程度とされており、また国際エネルギー機関(IEA)においても、世界全体のエネルギー貯蔵能力が2030年には2023年の約6倍に増加すると予測されております。こうした公的機関等の見解にも示されているとおり、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力需給調整や系統安定化の観点から、蓄電池の重要性が一層高まっております。
2.ファーウェイ・ジャパンについて
ファーウェイ・ジャパンは、華為技術有限公司(Huawei Technologies Co., Ltd.、本社:中国深圳市)の日本法人であり、デジタルパワーソリューション分野において、パワーコンディショナ(PCS)、エネルギーマネジメントシステム(EMS)、蓄電池マネジメントシステム(BMS)、総合的な蓄電池システム(BESS)等の製品・サービスを提供しております。
同社の製品は、グローバル市場において170カ国以上で導入実績を有しており、太陽光発電設備向けパワーコンディショナにおいては、世界トップクラスのシェアを誇っております。また、蓄電池システム(BESS)においても、グローバル市場で技術力と価格競争力を同時に認められており、日本国内においても導入事例が増加しております。
ファーウェイの蓄電池システムは、リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用しており、安全性と15年以上の長期運用信頼性において日本市場で高い評価を受けております。また、同社のスマートエネルギーマネジメントシステム(EMS)は、AIベースの予測アルゴリズムにより電力市場価格変動と再生可能エネルギー発電量をリアルタイムで分析し、充放電戦略を最適化いたします。これにより、既存システムと比較して電力市場環境に応じた柔軟な運用が可能となり、発電事業者にとって収益性向上に資する機能を有しているとの評価を得ております。
3.協業検討の内容について
今回締結した協業覚書は、両社が保有する技術・知見を活かし、太陽光発電所の設備更新(リパワリング)や蓄電池システムの導入に関する情報交換および協業の可能性を検討していくための枠組みを定めるものです。
当社は、本覚書に基づき、アセット・マネジメント業務を受託している太陽光発電所において実施される設備更新(リパワリング)や、蓄電池発電所の導入、太陽光発電所への蓄電池併設の検討に際し、ファーウェイ・ジャパン製品を優先的に紹介・検討する方針のもと、同社と連携を進めてまいります。
<第1号案件:四街道市吉岡地区第一太陽光発電所>
協業の第1号案件として、当社がアセット・マネジメント業務を受託している四街道市吉岡地区第一太陽光発電所(千葉県四街道市)において実施されるリパワリング工事において、ファーウェイ・ジャパン製品を採用することが決定しております。
本リパワリング工事では、老朽化した既存のパワーコンディショナを最新のファーウェイ製高効率パワーコンディショナに交換することで、発電効率の向上、設備の長寿命化、メンテナンスコストの削減を実現いたします。また、将来的なFIP制度への移行や蓄電池併設の可能性にも対応できる柔軟な設備設計となっております。
なお、当該リパワリング工事に関するEPC(設計・調達・建設)契約は、発電所の所有者と施工業者との間で締結されており、株式会社環境フレンドリーホールディングスグループが工事契約の当事者となるものではありません。
4.今後の展望
当社は、これまで再生可能エネルギー発電所の開発・運営を通じて蓄積してきたノウハウを活かし、2025年11月10日付で公表した蓄電池発電所事業への参入に加えて、今回のファーウェイ・ジャパンとの協業を通じて、太陽光発電所のリパワリングおよび蓄電池システムの導入を推進してまいります。
当社がアセット・マネジメント業務を受託している複数の太陽光発電所に対しても、設備更新や運用高度化に関する提案を積極的に行い、発電効率の向上、設備の長寿命化、運用コストの最適化などを通じた発電資産の価値向上に取り組んでまいります。
また、当社は2025年11月10日付でNH-Amundi Asset Management Co., Ltd.との協業に向けた覚書を締結しており、蓄電池発電所事業における資金調達スキームの構築についても検討を進めております。今後、リパワリング案件および蓄電池案件を積み重ねることで、持続可能なエネルギーインフラの構築に貢献するとともに、株式会社環境フレンドリーホールディングスグループ全体の企業価値向上に寄与してまいります。
(参考)
・2026年2月4日付「ファーウェイ・ジャパンとの協業の検討開始のお知らせ」https://www.ef-hd.com/wp-content/uploads/2026/02/260204_1ef.pdf
・2025年11月15日付「【新規事業スタート】 ~蓄電事業(蓄電池発電所(BESS)に関する事業)への挑戦~」https://ef-investment.com/news/191/
・2025年11月10日付「新たな事業(蓄電事業)の開始(合同会社EF-BESS1号への融資実行および同社の連結子会社化)ならびにNH-Amundi社との協業に向けた覚書締結のお知らせ」https://www.ef-hd.com/wp-content/uploads/2025/11/20251110_1ef.pdf
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